日暈/吉岡ペペロ
 
ゴルフ場の空に日暈が出ていた

ぼんやりとしたでっかいわっか

それが次第にはっきり虹いろになっていった

日暈に背をむけながらフェアウェイを歩いていた

だれかがオレのために祈っていた


この世に意味をさがしていた

無意味の意味をさがしていた

ぜんぶなにかのものまねに違いなかった

なにかいがいに存在するものなどなかった

でも存在はなにかのものまねにすぎなかった


ゴルフ場の空に日暈が出ていた

ぼんやりとしたでっかいわっか

それが次第にはっきり虹いろになっていった

日暈に背をむけながらフェアウェイを歩いていた

だれかがオレのために祈っていた







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