そして誰かがお終いの合図を出すのを待つ/
ホロウ・シカエルボク
な顔をしている
それは有名なギタリストの死のニュースのあとの表情に似ている
もう鳴らない音が少しずつ増える
もう聴こえないリズムが少しずつ増える
とてもたくさんのものを失ってきたのに
どうしてこの手の中にまだ新しい命は宿らないのだろう
出来ることは限られている、否定的な意味でも、肯定的な意味でも
一番ベーシックなリズムを掴んで継続する
それ以上の決意なんかたぶん必要ない
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