ヒューム「ベルグソンの芸術論」(5)/藤原 実
 
西脇順三郎は「詩的な美」とは何か、について次のように言います。



「その存在は一つの抽象的な、眼にみえない理論的な(譬えれば、原子形のようなもの)フォルムである。それは通常の経験の世界において、遠い関係に立つ二つのものを近く連結し、結合させ、また逆に近い関係に立つものを遠く分離させることである。だから超絶的美感を起させるフォルムはそうした関係のフォルムである」
        (「現代詩の意義」)


この「関係のフォルム」とはすなわち「新しいイメージ」のことです。

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「ヒュームの説の如く、創造的努力というのは新しいイメージをつくることである。
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