白衛星のうた/usoni
皮膚、
さらけだした衛星が視える
はだしだけがきこえる、まばたきをすれば凍死は白
子宮は やせほそっている
あ ほら また切ったよ、指
つまらない人といわれたくて
2秒かんだけ死んだ
まだ、はりついている、幼女のような
皮膚
にじんでいる
白目が重なって青くなるころ
4秒かん、骨になった
音が分解される そしてわたしになる
爪あとがずきずきする
ずき、ずきする頭、それでもすき、すきだった
平べったい死
形は白
皮膚のないわたしは、どうすればいいのか
まぶたは軽いのに
ひらかない惑星色彩
うたがうたえない無重力に
わたしは帰りたい
還ってしまいたい
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