照明弾/バンブーブンバ
 
中空から舞い降りる 
ゆっくりとひとかたまりの光
原っぱの漆黒をひらべったく白昼にした
薄は失われた銀色を白粉のように放った
艶やかな水平線をラインクロスする
誰かがこちらを見ている
遠き低い山並みに季節はずれの十字架が滑空する
轟音が引き裂いてゆき暗転する
誰も振り返らない瞬き
知らない時間で引き伸ばされてゆく
僕の頭上に青白く
静止した

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