明日に伸びる影/
朧月
君の割り切れない想いを空に放った
ほら 雪になった
君の涙を含んだ想いは
白い結晶になって飛んでゆく
なにもわからない
ただ消えるだけの雪も
きっと役にたっている
そう言いたかった私の代わりに
光っているよ夜の空に
たった一本の木は高く
冬の風の中 凛と立っている
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