気球/ああああ
てきたとき、竹内君はすぐに教室の外へ出て行ってしまった。教室から出たのは竹内君だけだった。にわとりをかかえて外にでて、ぼくは竹内君をみつけた。にわとりを近づけてみせると、竹内君は本気でいやがって校門の外まで逃げた。ぼくも竹内君をおいかけて校門の外に出た。門をでてすぐのところに風船をもっている人がいた。その人は通信教育の宣伝をしていたみたいで、ぼくと竹内君は風船とチラシをもらった。竹内君が「こんなもんいらないんだけど」といったので、ぼくは爪をたてての竹内君の風船をわった。すると竹内君は教室に戻った。自分のぶんの風船は校門の柵に結びつけてみた。にわとりは高く放り投げると、羽ばたいてすこし飛ぶので、ぼくはにわとりを高く放り投げる遊びを一回やってから、にわとりを小屋にいれて教室に戻った。
気球。
戻る 編 削 Point(3)