それでも私は翌日に居た/
健
って
深く 深く 息を吐く
そんな人たちの隣で
彼女は1人
書かれなかった続きに思いをはせて
存在しないページの中を漂っていた
+
+
また翌日がやって来る
両手に何1つ持たず
ノックさえすることはなく
ただ静かに 気がつけばそれはここに来ている
私は今日も
ただ もがきながら
漂っていた
彼女が存在しないページの上を
もがき方も まだわからぬままに
翌日へ向かって
漂っていた
戻る
編
削
Point
(2)