慟哭/梓ゆい
傷ついた身体を引きずりながら
女達は歩いている。
時が過ぎ、いつかは存在すらも
見知らぬ人々の波に、埋もれて行くのだろう。。。
百年先も/千年先も
残るモノはあるのだろうか?
広い世界に恐さを覚えて
足の震えを押さえながら歩いて行く。
『立ち止まってみようか?』
そこから手を伸ばせば
取り逃がした幸せを、つかみ取る事も出来る筈。。。
『休みたければ、休めばいい。』
地図を象る世界は
罠をしいて迷路に誘い込む。
疲れ果てた尊き御霊・・・・。
『ほんの少しだけ、歩みを止めようか・・・・。』
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