読書ノート/ああああ
たいと思ったようだ。
昭子は被告人に命じられるまま、遺書を書き、兵児帯で首を2重に巻き、後で2回結び、帯の両端を結んで輪にして、供物台にのぼり、天井の梁に帯の端をかけた。そこで供物台が倒れ、昭子は死んでしまったそうだ。
せっかくここまで読んだのに「縊死しても蘇生しうるものと誤信させ」たという記述に対応するような出来事が何もでてこなかった。 だから、これはK君のノートにあったのとは別の話だ。人をだまして首を吊らせる事件は、少なくとも2回は起きているのだ、とぼくは思った。
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