迷いながらも/一 二
神の御身からは
一切が清らかに流出する
私が幾度か欲のために
欲の道へと混迷したとき
悔悟と清祓を
繰り返し行うことによって私は
最初の崇高な清澄な道へと還った
そして神へと還った
そうなると、どんな利己欲も
心や体を動かしはしなかった
常にそうあってくれるといい
樹々が果実の重みに撓み
雲が爽やかな雨に充ちるときに沈降し
地に恵みを与えるように
詩人の中の善行者たちも
自らの豊かな力に驕りはしない
もしも彼等の重い睫毛の下に
涙が膨らみ溜まるならば
それが溢れ出ないように
強い勇気を持って堪えるだろう
通る径(こみち)が
高く
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