羨望/マフラーマン
 
コーヒーカップの底のコーヒーが
透明な水をうらやんで
不意に自分を分解しようとする

夜空に浮かぶあの月が
蛍光灯をうらやんで
宇宙に電気を通そうとする

わたしは
友達をうらやむけど
何もしない

何がかなしくって何がただしいんだろ
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