秘密/
アオゾラ誤爆
目をとじたまま夜を織っていく
書き損ねた昨日の日記を
改竄する
遊びつかれてもまだ泳いだ
つめたい壁にぶちあたるまで
嘘も真実もこの手にあった
そして飽きもせず
わらった
ひかりを反射する
背表紙のだれかの名前
沈んでいくように歩いている
浮かばれない気持ち
だいてる
綿毛のぬくみに身を任せて
おもいだせないよ
窓越しの逢瀬は
空も
照らす
気づかないのかな
底に落ちている
誰も
ひろわない空白の秘密
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