ふ/ヨルノテガム
 







 くらやみに ふ  っと横切りマス
 それはスルメを食べ過ぎて下痢をした
 静かな週末の夜です
 浮遊の ふ かと思いましたが
 音符の賑やかな 譜 であるのかもしれませんでした
 は でもなく ひ でもなく
 ふ ナ感じなのです
 熱が出そうな風邪の境目を
 世界は回り入ってしまいそうでした
 ふ に四つの点(例えば「黒」や「照」の
 下の部分の点々点々)がひっついて 
 駆け回って走り逃げています
 ふ に さんずいが付いてうまく隠れているフリしています
 かと思えば
 雪の結晶みたく ふ が「降」って来るのであります
 幾つもの綿雪は
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