ふ/ヨルノテガム
くらやみに ふ っと横切りマス
それはスルメを食べ過ぎて下痢をした
静かな週末の夜です
浮遊の ふ かと思いましたが
音符の賑やかな 譜 であるのかもしれませんでした
は でもなく ひ でもなく
ふ ナ感じなのです
熱が出そうな風邪の境目を
世界は回り入ってしまいそうでした
ふ に四つの点(例えば「黒」や「照」の
下の部分の点々点々)がひっついて
駆け回って走り逃げています
ふ に さんずいが付いてうまく隠れているフリしています
かと思えば
雪の結晶みたく ふ が「降」って来るのであります
幾つもの綿雪は
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)