色/
森の猫
瞳が心の窓なら
声は心の 色
だろうか
その大きさで
ささやきで
吐息で
微妙なトーンで
心の位置が
感じとれる
かんちがいだった
わかっていないのは
あたしだった
やるせなさそうに
消えてゆく
あなたの声
感情にまかせて
携帯を切る
あたし
痛み止めを飲んで
寝ます
おやすみ
いつもの
短い
メッセージ
ごめんね…
胸がジンとする
少しだけ
少しの時間で
あなたに
寄りそえた
気がした
あったかくて
さびしげな
あなたの
色
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