生まれたての詩人たちへ/ホロウ・シカエルボク
鈍器で殴打し続けて骨に空く孔のような
錆びた鋸で引き続けて引きちぎれながら切断された腕か脚の断面のような
嘔吐されたあと風に冷え道に汚れて黒く濁る動脈の血液のような
脳味噌は日常の中で音の無い瞬間を探し続けている
君に送った手紙はカラフルでポップだけれど一番鮮やかな赤色には俺の血が混じっている
文章は丁寧だけれど心魂に浸すと毒を放つ
それは君の体内のいくつかを鮮やかにしいくつかを曇らせる
その現象によって君の体内にはいくつかの変化が訪れるかもしれない
飲み込んでしまわなければたいていのことは理解なんか出来ないものだ
仕掛針のような旋律を描きたい、君がそれ
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