銀河鉄道スリーナイン/
月山一天
近くに駅なんて無いのに、
列車の汽笛が暗やみに広がる。
銀河鉄道スリーナインが、
僕の思いを知って
迎えに来てくれたのだろうか?
そうやって、僕は縮こまった夜空を
見上げるのだけど、其処にはただ
くすんだ星が幾つかあるだけで
遠ざかって行く列車の音に
今夜も乗せては貰えなかった
と、
また眠りに着くのです。
そういえば、僕はもう子供じゃなかった
と、
思い出しながら...
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