回転寿司/天野茂典
 
。回転寿司はダイナミックだ。客の胃を海の幸、フルーツの幸、
野菜の幸、巻物の幸で攻めまくる。手の届かなかった寿司屋ののれんを廉価で潜れるようにしたのはたしかだ。それでもギシギシいっている。切れた油の匂いがする。もぎたてののキュウリヤナスやポチ・トマト。デザートにアイスクリームはどう?


回転寿司が消えてゆく、最終、ベルト・コンベアーの幕の向こうに何があるのか。回転したらとまらない。まわってまわってたどり着いた先には大きなゴミ袋がまっているのだ。
消耗品は捨てられる。舞台裏では魚介類の切り滓が疲労のように散らばってるのだ.人生は回転寿司ににている。


わたしの洞察は混乱ししてしまったろうか?



           
           2004・11・01

  


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