道標はなるべく愉快に/ホロウ・シカエルボク
 
、それが実を結ぶかどうかは誰にも判らないが、少なくとも彼は彼なりに、その楽譜を自分のものにしようとしている、夜は更けて行く、夜が明けて朝になるころ、きっと彼は夜明けというのは死の側面を持っているのだと…思うに、違いない


俺の首筋にはそんなようなことが内包された染みがこびりついてあった、だけど俺はそれをどうしようとも思わないしもう眠りに就くことしか考えていない…鏡に映したところで何が判るだろう?俺に言わせりゃソリストはアホなのだ…なんだか判りそうな気がしてくるまで放っておくのがベストなのさ…身体に馴染んだ頃には探さずとも理解出来るようにだいたい仕上がっている…もしも途中で忘れてしまうならそれはそれだけのもの







どのみち、しがみついてもどうにもなりゃしないのさ


さて、寝るとするか




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