ボンヌ図法としての僕/nonya
 
確かめる船も勇気も持たずに
ただ後悔だけを沈めていく
果てしなく黒に近づきながら

たぶん君のことだから
こんな薄っぺらな僕なんて
くるくる丸めて何処かに押し込んだまま
すっかり忘れてしまっているのだろう

でもなんとなく疲れて
後ろを振り返りたくなったら
GPSに繋ぐ前に机の上に広げて
懐かしい眼差しで僕を眺めて欲しい

指先でなぞったところで
何処にも辿り着けない
出来損ないの地図として



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