カーディガン/
望月 ゆき
無数ともいえる
ボタン
を
ひとつずつ、かける
かけ終えたそのとき
もっと別の
なにか
きらりと光るような、に
心をうばわれて
せっかくかけ終えたそれ
を
一気にはずす
そんなとき
もう
そこへはもどれない
もどらない
直感
そういう覚悟
で
動いている
そういう覚悟
で
生きている
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