コーラップ/番田 
 
コーヒーの湯気を立てながら
帰るべき場所も 見失っている
幼い子供の頃に
立ち寄った 本屋の中のような
夢のような 光で 満ちあふれていた
それは とても 素敵な場所だった
そうではないのなら
今の私は 存在しなかっただろう
そんな気がする


この暗い夜道をどこに帰るというのだろう
街は 何かを隠しているようだった
この国の将来は ないのだと
誰もが 口をそろえて 言っている
歌っている 路地裏で
希望を叫ぶのはとても場違いな話しだ


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