See off/ネハン・フランク
返ってみると、家族や友達、先生が走ってきた。みんな私を見送ろうと駆け付けてくれたのだ。私は嬉しい。それは見送りに来てくれた事が単に嬉しいのではなく、みんなが笑顔だからだ。せっかく私の旅立ちの日なのだから、悲しまずに喜んでほしかったのだ。ありがとう、みんな。
ベルがけたたましく鳴り響き、電車がホームへ入ってきた。このスピードがあれば、私をあっという間に遠くへ連れて行くだろう。
私は最後にみんなに手を振り、そして線路へ飛び込んだ。グシャ。
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