烏賊は少女じゃない/ayano
見た目は女の子だけど、食べたらきっとおいしいからね、と知り合いから烏賊をいただいた。半ば強制的に渡された発泡スチロールの中に入っていたのは、本当に少女の烏賊だった。見た目は女の子だけど、の「だけど」という否定的且つネガティブな表現をした知り合いに疑問を抱いたが、まあ女の子が可愛いという俺の感覚をその知り合いは持っていないようだったから仕方ないと考えを放棄した。外見内面すべてそろって女の子と言いたいけれど、俺は見た目だけが女の子のそれを何と呼べばいいか分からなかった。横たわる彼女は発泡スチロールと同じ、白色をしていた。もちろん裸体、挿れる穴だってある。なんの躊躇もせず、くたくたの体に
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)