Bar/洋輔
 


行きつけのBarには俺に相応しい安酒が
所狭しと置いてあり
夜だけが
俺にすべてを忘れさせてくれる

ひとり、酒を浴びる俺に話しかけてくるのは
惰性を信条に生きるサラリーマンか
どうしようもない奴だと内心思ってるアル中ママか
帰る場所を失った飼い犬のような女だけだ

そして俺はどろどろになりながら
夜が白む頃、眠るときだけは
一瞬、幸せな気分になれるんだ










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