思考/
洋輔
やわらかな光に照らされて
水平線の向こうにはどこまでも空
今見えている景色もやがては見えなくなってしまうのか
これまでずっとそうだったように
汚れてしまったものから目をそらすために
こんなちっぽけな存在が
頭の中で何を考えようと
すべては風に吹かれてかすんでゆく
いつになったら
この空に雲に海に太陽に
胸を張って並べるだろうか
汚れたものは汚れたなりの
気高さ潔さを持たなければ
ならないのだろう
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