ブーツ/藤鈴呼
ら
捕まらぬ アーチ 眺める
昇れない階段だから
見詰める意味が 有るものと
信じて 止まなかった
上りたい 階段だから
頂上までの 景色を
妄想し続けた
太陽の光が 幾つもの幻影を
描き出してくれる
瞳で見詰める世界と
耳に残る 華麗な毛並音
サラサラ流れるから
いいよ 立ち止まっても
新雪に 埋もれたら
白い板は 見えなくなるから
矢印で 少しだけ
案内して置いてね
もう それだけで 大丈夫だから
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ブレーキ踏んだ
ガシャリ
歯車の外れる音と同時に
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