ルイード/番田
白い釣り糸を垂れながら
高い口笛をそこで吹いていた
最後の一本のタバコをそこで吹かしながら
私は何も主張することなく
何もそこで考えることなく流れていった
私はじっと そこで 何かを見ていた
それは 一体 人の何だったのだろう
ああ 何も感じることなく
そこで 死んで行けたなら 私は きっと うれしい
山奥にひっそりと 一人 言葉もなく 埋葬されて
言葉もなく木のように静かに自然にかえりたい
そして色々な音楽が聞こえていた
様々な鳥の編み出す それは神秘のオーケストラ
きっと 誰にとっても楽しげな音楽の連なりだろう
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