Mirror/AquArium
そうやってまた
同じことを繰り返して
小さく笑う癖がキリキリ痛むよ
滑り台の楽しさは
天辺から降りないと分からないのに
がんじがらめの身体が
求めているそれに
どうして君は手を伸ばさないんだろう
鼻先がツンと痛い午前3時に
香ったマルボロも
いつの間にか溶けていくんだ
溶けて、見えなくなるんだ
少しだけ笑ってみたら
とおい昔の懐かしい景色が
手招きしていた
背が伸びる代償に
失っていた大切なことを
思い出させるように
ほら
足がすくんで
登れない君にただ
「おいで」と言うこともできずに
触れることのできる
三次元の柔らかさを
強がって固くしていく愚かな
とても愚かな
君を
鏡の向こうから
じっと見ている
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