かつてぼくは反抗的若者だったか/天野茂典
 
ところもあるが たいしたところではあるまい
  ーハイパーリアリズムー
  写真のように鮮明な影
  バーの止まり木に人が集まる頃
  カリフォルニアでは今日も反抗ののろしをあげるわかものの
  声が鋭くガラスをひっかくことだろう
  いつの時代もわかものは反抗者なのだ
  詩を眼で読むのもいいが
  詩人のオーラを肌で触れる共鳴器官になることが大切なのだと
  ぼくは思う
  できればジム・モリソンのような声で朗読できたら
  それがぼくの夢なのだ



                2004・10・31



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