男と女/森の猫
 
男は さみしかった
女は 愛されたかった

男は 母を求め
女は 父に重ねた

いつからか ふたりの
利害は交差しはじめ

出会い
確認した

互いの
欠損を…

好きに理由はいらない
いらなかった

欲望を解消した後に
残ったものが

本物なのだろう

男はさみしく
女は愛されたい

今も
今宵も…
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