生きる資格/
吉岡ペペロ
それは暴力だった
俺は暴力をふるっていたのだ
その事実が俺を黙らせた
宇宙は戦争のなかにいた
風が吹いていた
嵐の風だった
旗だ
蟻んこみたいなひとの群れだ
俺がいなきゃどうなるのか
さびしいと言わせてもやれない男に
生きる資格などあろうはずもなかった
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