着床痛/
yuko
か
足を(角を)
折ってください
まなざすとぶよぶよと
揺れる天球は
粛粛とまぶたを落とし
熱を帯びた
わたしのからだは
溢れんばかりの
水を抱いた草原です
すべてのきざはしに
耳を空向けながら
よわい角が脱皮して
赤い伽藍を
破る
日が
昇るその前に
笛の音とともに去ってゆく
羊飼いはさようです
わたしはここで
手を振り
すべての海が
今ここに
集う
遠心される
呼び声を軸索にして
まだ生まれていないあなたと
わたしだけが残る
頬をみずが伝う
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