リバー2/番田 
 


光など差していない 過去の白い日に
また 君が そこで何かを眺めている
この 遠い 世界の中で
この 顔に 風を当てた
人としてひとり
何となく 景色に立っている
立ちつくす 一人の
ぼやけた体が そこにある


その 遠い 空っぽの 朝の中で
輝く 果てしない この 電車の流れていく
その朝の中で 一体 君は
そこで 一体 何を 祈ればいいのだろう


何もわからない果ての世界を
君が いつも そこで 見ている時
ああ 街が流れる
そして ひとり いつも
また 誰かが 幸せだと思える



君は そして 
生きていく そこで 何かを訴え
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