おはよう/rabbitfighter
喜びの朝よ
光の朝よ
冬の朝の沈黙する瞬間
あなたがとても冷たくなって
その肌はますます透明に近づいて
服を着ていなければあなたの
肌を通して屈折する光が
投げかける光が
踊り、光が
解き放たれて駆け出していく光がどこまでも
届け
彩色されたタイルのひび割れから
抜け出した無数の言葉たち
高らかに世界と叫ぶ
しかしどんな文脈の中であれ
お前たちが世界と叫ぶとき
お前たちは叙述しなければならない
その世界に含まれるものすべてを
誰も予測し得ないその亀裂の形を
吉兆と寿ぎ
そこから抜け出した光を
数百年の時間にさらされて歪んだ窓ガラスから
飛び込む光を
声高らかに世界と叫ぶなら
我々の太陽とは異なる太陽の光が
照らし
暖め
はぐくんだ世界の
透き通るあなたの肌が
散乱させる光が
認識し
理解し
投影する世界を
飢えと渇きを
林立する裸のあなたが
ますます冷たくなる
冬の朝の光景
あなたに語られて
踊る光が
喜びの朝よ
光の朝よ
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