リバー/番田
今日も何も落ちていない 遠い日に
また 私自身がそこから落ちていく時
この暗い眠りの中で
この身を風に任せた
私は ひとり
何となく そこに 横たわっている
私の 一人の
暗い この体がそこにある
この暗い 何もない 夜の中で
辛く狭い この満員電車の流れていく
暗い朝の中で 一体 私は
そこで 一体 何をすればいいのだろう
何もわからないその様子を
私は いつもそこで見ている時
ああ 自分が 流れる
そして ひとり なぜか
また 自分がなぜか 幸せだと思える
*
私は また そして いつも
流れていく そこで 何かを考えている
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