星と霜と光と陰と/
月夜野螢
選択をしそうになることに
笑いそうになって 泣きたくなる
あの頃のわたしには あなたを守るだけの力量がなかったから
ただ黙って離れることしかできなかった
その選択は 今も間違っていなかったと自信を持って言えるけど
それが何に対して「間違っていなかった」のか
本当はわからない
少なくとも わたしは今も痛みを抱えている
本当は 離れる以外の方法で
あなたを守りたかったし
忘れる以外の方法で
自分を許してあげたかった
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