あきらめない/
朧月
神は奪うのなら
どんなになっても見捨てないで
その神の世界の
端にいる私を
神は与えるのなら
無くしても見捨てないで
その神の裾野にも
光りを当ててよ
理由なく
奪われてゆく自身の
命のこぼれる雫が当然のことなら
最後の一滴までも
かえすことを誓う
だから進ませてよ
奪われ続けるままで
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