私はもう目覚めていた
※
そこにはないもので
構成されているので
言葉を通り過ぎることが
できた
得体の知れない勲章を
与えられて
予備役は
甘美だった
※
わななくような
北斗星が
海に向かって
光り
血は
涙から精製された
もので
いつも震えていた
※
生まれたときは
夜明けが
怖かった
月明かりに照らされて
帰還し
町全体を
黄色いランプのシェードで覆った
内出血が
いくつも
繰り返されていた
「父」は
汚れては消え
新しい皮膚で現れ
反復を支えた
国境でカラスが鳴いた
私はもう目覚めていた