レガリテート/番田
る
時計の回る様子に
腕時計を手に入れて
机の上でその回転する様子を見つめ
いろいろなことに飽き始め
今日という日の終わりに
ピザや肉まんを食べている
*
海の押せては返す波を見た
蟹が何匹も目の前を往来する
水着を着た子供がかわいい
そんな日の夜に 焼けた肌の傷みに微笑んで
知らない街に 出かけていきたい
そんな気がする
どこかの街角で
眠りを感じた
でも 有り金は少ない
バットを振り回す少年をなだめて
せんべいをかじっていると
車がキーを回してエンジンをかけた
*
出かける場所すらない時
交差点を曲がるのは事故にあいやすい
そんな気がする記憶を
自堕落な私を記憶が問う
私が営業マンだった時
よく昼寝していたレンタルビデオ屋の駐車場が見えた
腕時計を見ながら
君は今どこにいるのだろう
わからない
記憶だけが 私を苦しめた
明日を見て歩いていきたい
角から角へ
何もかもを忘れながら
自分の事など忘れ
誰かの願いを叶えたい
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