レガリテート/番田
言葉もない一日を過ごした
私の思いが時の中を流れ
別れた恋人のことを思い
その人のことを忘れ
ため息をつきながら歩いていた
すれ違う人に関係を求め
求めていない人はいないと
そんな思いを巡らし
サッカーボールを蹴ると
心の中の迷路に迷い込んだ
街の居酒屋で
ひとり寂しくご飯を食べる
駆け引きもないままに
耳にイヤホンをねじ込んで
明日の単純作業は
確保されるかどうかは解らないと
将来の不安にさいなまされ
どこかにでかけていくのだろう
解らないけれど
たしかではないものは捨ててきた
手に入れたものは 何だろう
夜の中の 街角で
色々なことを考える
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