君が満足するためのロックなら僕は要らない/ホロウ・シカエルボク
 



君が満足するためのロックなら僕は要らないよ
どこかで見たことのあるアジテーションだとか
どこかで見たことのある図式だとか
ありがちな無頼漢だとか、そんなやり方なんて
街中が弛緩した今となっては何の意味もないことさ
君がやってることは子供番組の
気ぐるみを着て踊ってる連中と大差ないことさ
君が満足するためのロックなら僕は要らない、僕はロックにそんなものを求めたことはない
ゴダールはローリング・ストーンズを正しく理解していた
君の言うテンションとやらがどのあたりのものを指すのかなんて僕には想像もつかないけれど
ロックなんて本当は突き抜けないものこそが
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