寝息をたてて/短角牛
 
寝息は心を溶かしていく

水に入れた角砂糖のように

もろもろとたゆたいながら漏れ出していく

寝息をたてて

あなたは朝を迎える

僕は 眠くて

濃い目のコーヒーに 角砂糖をひとつだけ

カフェインとやさしい朝の光に反応して

細胞が背伸びした。
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