こしあんルーレット/ハイドパーク
 
詰めたみたいな

バリスタも舌を巻く
あの艶
あの触感
ああ僕もう
考えただけで
いっちゃいそう


ある日
夕ご飯のテーブルに
おまんじゅうが並んでいた
だれが買ってきたのかな

「めしと一緒に食うたらエエンヤ。」

お菓子に目がない
お義母さまは
また無茶を言う

「よっしゃや〜、皆いっせいに食べるで。」

それって掛け声で
僕達ファミリィーは
おまんじゅうにかぶりついた

「うぉ、まっずぅ、粒あんやんけ。」

お義母さまはペッて
口から塊りを
お吐きになられた
テーブルにベチョ

その時
僕はあろうことか
「何するんだ。
[次のページ]
戻る   Point(3)