ダイアグラム/ホロウ・シカエルボク
 
まとって
外界の存在を決して受け入れない
日中の歩道はゴースト・タウンに似ていて
外回りのゾンビ達がビル風に巻き上げられている
駅の近くのアイスクリームの屋台で
スレンダーな女がポータブル・ラジオで聴いていたレッド・ホット・チリ・ペッパーズ
それは1月の空の下で
多分なシニカルとして成り立っていた
俺はアーモンド・チップの入ったバニラを買った
金を渡すと彼女は微笑んだ
きっと彼女が一番理解しているんだ
誰かの下手くそなジョークが世界を作っているってことに
派手なペイントを施した列車がホームから滑り出す
出発するために誰もが旅行の計画を立てる
動き出した瞬間にすべてが終了
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