狂人/
森の猫
眼鏡をはずした その人は
鋭い瞳をしていた
はっ
一瞬息をのんだ
心臓がバクバクする
今まで見たことのない
ヒカリを放っていた
話していた
その人とは違う
別人を見た
だが
あたしは
恐れなかった
あたしも
底には
鋭い刃を隠しているのだ
狂人・・・
おなじ人種だ
あたしたちは
狂う
狂ってゆく
どこまでも
普通の仮面を
かぶって
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