ブルー/番田
誰一人いない
落とされた 世界で
私は私の感じさせられた自分だ
ああ きっと この 思いのどこかで
過去を見た
人の流れる渦で
それを きっと 知った
私の頭の思いのどこかで
何かを手にしようとしたのだ
それは何なのだろうかと
きっと 新しい自分なのだ
私の 手に 持つべきだった
私は何も知らない
人を忘れることができた瞬間に
私は 忘れた
そんな夕暮れのひとときかもしれない
*
私が生まれたのはなぜなのか
わからないけれど鏡を見ている
見ていない 自分の姿を
心の奥に手に入れようとする
バスに乗る
心など 捨ててしまった
そんな気のする
ここは現実なのかもしれないけれど
明日も仕事を続けている
終わることを 信じている
はじまりに立たされていたい
自分をなにもかもそこに無くしながら
戻る 編 削 Point(1)