来訪/一 二
薄闇の寝室で独り窓辺に座し
窓の外の陽日を見上げながら
暗い想念が痛みと苦しみになりて
私の心を覆い尽くせんとす
我が魂が枯れ果てようとするとき
芳しき希望が扉を開ける
甘美な恋人の薫り
無限の喜びに溢れた
小さな神話の訪れ
闇夜が巣食った胸の裡は
暖かい天使たちの喜びに癒され
いつしか甘やかな希望と慰めが
胸一杯に広がり
晴れやかに心は光に満たされゆく
幼く賑やかな、妖精たち
薔薇
撫子
菫
めくるめく花々の小妖精
小さく笑い合う優しい微笑み
幼き乙女たちの歓びよ!
彼女たちの喜びは
我が魂の喜び
彼女たちの哀しみは
我が魂の哀しみ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)