虚しさ/一 二
 
人は永遠から切り離されている
果て無き空虚

いかにして虚しさに抗うというのか


空の花びらは散り
痛みにも似た深淵の間隙だけが穿たれる

無限に沈みゆく中心核は
黒い底で何を感じるというのか


地の獄は果て無く
暗闇は絶望の充溢する世界に満ちている

光の射さない場所でも
虚しさは視界に広がる


戦慄が歩いて行く
身体の虚しさを渡って

どこからどこまでが
自分の身体か判らなくなる


揺るがす不安
存在の暗闇
全なる懐疑
寒気する虚無

静寂だけが支配している
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