冷たいフォークで昼食を/shena0318
 
陶器の、背の高いコップに入った冷たい水道水と、銀色の大きなフォーク。
きりりと冷えた冬の水道水。すましたフォークはあやういバランスでコップにたたずむ。触れただけで指が切れてしまいそう。

丁寧に塩ゆでしたパスタに、ミートソースとチーズをからめよう。
もわっと、顔のまわりに湯気が立ち込める。冷たくなった部屋とは正反対に。
焼きナスを最後にトッピング。すべては予定通り。

ピピピ ピピピ

お湯がわいたようだ。やかんから盛んに出る湯気もまた、部屋を潤しあたためる。
アップルティーの香りが立ち込める。肩や胃がすっとおりるのを感じた。

パスタはまっ白い皿を汚し、銀色のフォークを赤
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